甘夏edu

育つ、育てる、育む、教育などなど、「育」関連のあれこれについて

街角の夏休み

子どもたちの夏休みに突入して3日目の平日。
彼らは午前中は家で過ごし、午後から児童館や図書館に出かけていく。バスに乗れば気に入りの小さい科学館もある。夏休みをきっかけに、自分たちの足ででかけられる先が増えそうだなと期待している。こういうところが東京のありがたいところだ。ちょっとした居場所がいっぱいあるのだ。

親子で幾度となく訪れたこうした場所を、子どもたちだけで利用するようになってきていることも、ちょっと感慨深い。一緒にでかけて、隣でちょこちょこと仕事を進めるのも、案外楽しかったりする。

今日は、次男の音楽教室の後、待ち合わせて駅併設のテラスで夕涼みをした。子どもたちはジュースで、わたしはビール・・・を飲みたいところだったけど併設のコンビニはアルコール類がなかったので、炭酸水で。空が見えて、夕方の雑踏も少し遠く、気持ちのいい時間を過ごした。こういう「半分外」みたいなところも、東京には案外たくさんある。

子ども達とまったり過ごすなら家の外がいい。場所が変わると、ふだんは聞かないような話が出てきたりする。今日はふたりともお稽古デイだったので、それぞれの習っているバイオリンと将棋の共通点・相違点についてふたりでもこもこと楽しそうにしゃべっていた。幼くても自分なりの視点をもって物事を捉えているし、それを伝えるのが楽しくてしかたないみたい。わたしも一瞬「おしゃべり仲間」になったような気がする。風通しがよく、広々としている。親と子の関係性をつかの間越えさせる力が、「夕方」という時間帯や、「半分外」のような場所にはあると思う。


この夏休み、もし煮詰まるようなことがあったらどんどん外に出よう。夏の終わりには、いろんな街角に、新しい「ちょっとした居場所」がたくさんできているといいと思う。