図書館通い
久々に近所の図書館へ行って、本を借りてきた。
・小説2冊(よしもとばななと司馬遼太郎)
・洗顔だけで美肌になれる本
・無印良品とIKEAのグッズで整理収納する本
・白氏文集
ザッピングするような感覚で館内を巡って手に取った本は、わたしの今の脳内を表しているようだ。興味関心の方向がみごとにとっ散らかっている。
読んでみたって美肌にはならないかもしれないし(実際なったためしはないし)、IKEAは遠くて行かないかもしれない(行っても何を買えばいいのか分からないまま帰ることになるような気がする)。それでも、ちょっと見てみたい何か、可能性のようなものがどんな本の中にもある。図書館はそれを無造作に試せるところがいいと思う。
図書館からはそのまま公園に出られるようになっていて、のんびり歩きながら帰った。時々ベンチに座ってぱらぱら本をめくったり、空や樹木を眺めたりしながら、自分が満たされていると感じる。日曜の夕方にひとりでいること、帰れば家族の日常があること、バッグの中に、まだ読んでいない本が入っていること。
家に着く頃にはすっかりわくわくした気持ちになっていた。図書館を巡る小さな出来事が、わたしを、確かで温かい日常の方へと、少し押し出してくれた。